2016.01.30 Saturday
マイナス金利 について昔のブログ
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昔、私が当ブログに掲載した文章
2010〜2012年に書いたもの。
なんて書いたのか、懐かしいですが・・・
このなかで述べていたことは、黒田総裁になってやっと実現しました。
白川前総裁は単なる官僚であって、まったく無能な人物だと今でも思っています。
「日銀はコペルニクス的転回をすべきだ」(2010.9.11)
日銀はデフレ脱却に向けた行動を即座に全力ですべきだと思う。バブル崩壊から20年が経過してもなお景気は停滞し続けてきており、このままでは日本が本物の「新興衰退国」になってしまう。
そこで日銀が取るべき方策として考えられるのは
- 「日銀券発行枠」を上限とする購入枠を取り払い、国債購入額を大幅に引き上げる
- マイナス金利を導入する
- 「インフレ目標」を導入し、2〜3%の物価上昇率を設定、日銀に結果責任と説明責任を負わせる
いずれも現在の日銀からみればありえないことであるものの、実行ができないことではないと思う。
マイナス金利は「金利は0%より低いことはない」という前提を外してしまえば当然出てくる発想。
日銀は危機的状況にある日本の経済を根本から変えてしまう実行力が問われており、「景気を分析」したり、「説明の文章を飾る」ことを考えたりする時間的余裕は残されていないと思う。
「日銀は「建前ゼロ金利」をやめるべきだ」(2012.4.14)
日銀は金融緩和と称して短期金利の目標を0〜0.1%とし、世間に向かっては「ゼロ金利」政策と謳っていますがこれは単なるみせかけの看板。実際には短期金利は0.1%から低下することはありません。
なぜなら、金融機関が余った資金を日銀当座預金に預ければリスクゼロで0.1%の金利がもらえるからです。
これは2008年に日本銀行が導入した「補完準備預金制度」というものがあるから。同制度によって必要準備額を超える「超過準備額」に日銀が0.1%の利息を支払うことになっています。
それまでは日銀にいくらお金を預けても金利がつかなかったので、短期金利が0.001%などということもあったのですが、この制度に移行してからは0.1%より下がることはなくなりました。
こんなデフレ下で中央銀行が準備預金に金利を付けるなどという国は日本しかないでしょう。マイナス金利にしてもいいくらいなのに、何を考えているのかという印象。いくら日銀が資金を供給しても銀行は日銀に預けてしまうので本当の意味での金融緩和効果が出てこないのです。
ということで、日銀にはまだまだ金融緩和をする余地は大いにあります。新聞には金融緩和の手段はもうほとんど残されていないかのような記事も日経新聞も含めて掲載されていますが、現在の「建前ゼロ金利」というデフレ下の非常識金融政策をとりやめ、もともとの「0%」にもどすだけでも金融緩和の効果が出てくることは間違いありません。
もちろん、この効果は為替市場や株式市場にも多大な影響が出てくるはずです。日本の短期市場に入ってきている外国のマネーは多数が国外に出て行くでしょうから円安が進行し、株式市場にも好影響を与えるはずです。
白川総裁の任期は残り1年足らず。
「無能・無責任」のレッテルは剥がしようがない総裁ですが、少しでも汚名返上・名誉挽回の本当の政策を「口先でだけでなく」実行するべきだと思います。