2007.08.31 Friday
株式市場に回帰する投資資金
今回米国のサブプライム問題に端を発する世界的な株安や円キャリートレードの巻き戻しによる為替市場の混乱(急激な円高)を受けて、投資資金は安全指向から米国債などの安全資産に一時退避しているように思われます。
今後金融市場は最悪の時期を過ぎ去り、徐々に落ち着きを取り戻していくように思われますが、このようなとき、投資資金はどのように動くのか考えてみました。
私は世界的に見ても株式市場に資金が回帰するものと思っています。
サブプライムローンの焦げ付き問題は、マーケットにおける評価がわかりにくく(価格の正当性が不透明)、また市場が一方的に動くことで流動性が低い市場に対し大ロットの資金を投入するのは非常にリスクが大きいことを示しました。
実際のところ、今でもどの金融機関がいくら損失をだしているのか把握できていません。これは、価格を評価する(値付けする)ための情報が非常に不足していて、正当な価格がいくらかわからないからです。
この教訓はファンドの運用者や投資家に強く印象付けられるものと思います。では今後、大規模な資金の受け皿となるのはどれだろうかというと、やはり株式市場ではないかと思うのです。
というのは、上場されている企業が4半期決算を行っている株式市場は、正当に値付けするための情報が豊富に得られる、まさに透明な市場だからです。
世界一の個人投資家で「投資の神様」とも称されるウォーレン・バフェット氏は基本的に株式投資のみで105000ドルの資金をおよそ50年かけて500〜600億ドルにまで増やしてきました。今回の下げ局面ではバンクオブアメリカの株式を大量取得したことが伝えられています。
また、このところの産油国の態度を考えてみますと、原油売却で得た資金を国内のインフラ整備だけでなく、海外企業の株式を購入するなど海外金融資産への投資を活発化させています。これは原油が枯渇したときに国民が困らないために今のうちに海外に投資するのだと聞いています。欧米やシンガポールなど海外の年金基金では株式投資に非常に積極的なところが増えてきています。
以上のようなことを考えれば、株式市場には大規模な資金が今後も安定的に投入されるように思われます。
現在の株式市場は、とりわけ金融市場が混乱したあとということもあり、長期投資の絶好のタイミングといえるように思われます。
株式市場のマーケットとしての情報の透明さと懐の深さが再認識されれば、たとえば日本株では日経平均株価の年内18000〜19000円(あるいは20000円)という水準が期待できるのではないかと期待しています。
今後金融市場は最悪の時期を過ぎ去り、徐々に落ち着きを取り戻していくように思われますが、このようなとき、投資資金はどのように動くのか考えてみました。
私は世界的に見ても株式市場に資金が回帰するものと思っています。
サブプライムローンの焦げ付き問題は、マーケットにおける評価がわかりにくく(価格の正当性が不透明)、また市場が一方的に動くことで流動性が低い市場に対し大ロットの資金を投入するのは非常にリスクが大きいことを示しました。
実際のところ、今でもどの金融機関がいくら損失をだしているのか把握できていません。これは、価格を評価する(値付けする)ための情報が非常に不足していて、正当な価格がいくらかわからないからです。
この教訓はファンドの運用者や投資家に強く印象付けられるものと思います。では今後、大規模な資金の受け皿となるのはどれだろうかというと、やはり株式市場ではないかと思うのです。
というのは、上場されている企業が4半期決算を行っている株式市場は、正当に値付けするための情報が豊富に得られる、まさに透明な市場だからです。
世界一の個人投資家で「投資の神様」とも称されるウォーレン・バフェット氏は基本的に株式投資のみで105000ドルの資金をおよそ50年かけて500〜600億ドルにまで増やしてきました。今回の下げ局面ではバンクオブアメリカの株式を大量取得したことが伝えられています。
また、このところの産油国の態度を考えてみますと、原油売却で得た資金を国内のインフラ整備だけでなく、海外企業の株式を購入するなど海外金融資産への投資を活発化させています。これは原油が枯渇したときに国民が困らないために今のうちに海外に投資するのだと聞いています。欧米やシンガポールなど海外の年金基金では株式投資に非常に積極的なところが増えてきています。
以上のようなことを考えれば、株式市場には大規模な資金が今後も安定的に投入されるように思われます。
現在の株式市場は、とりわけ金融市場が混乱したあとということもあり、長期投資の絶好のタイミングといえるように思われます。
株式市場のマーケットとしての情報の透明さと懐の深さが再認識されれば、たとえば日本株では日経平均株価の年内18000〜19000円(あるいは20000円)という水準が期待できるのではないかと期待しています。